漆蒔絵腕時計“太陽と月”
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漆蒔絵腕時計“太陽と月”

¥275,000 税込

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*外径:径37ミリ 厚さ10.5ミリ *素材:ステンレス  *キャリバー: オリエント製手巻き21石  *制作期間2010年~2011年  *200個限定 完売となりました。 *試作品はハンドメイドの一点物   2009年製 太陽18Kピンクゴールド  月 18Kホワイトゴールド 【時計 物語り・・・】 “悠久の漆の歴史に時を刻む!” 『太陽と月』 こんな大それたテーマで創った手巻き機械式漆蒔絵腕時計でしたが、ここにたどり着くまでには多くの困難と物語りがありました。 私は、金沢の美大を卒業し、家業の漆店を継ぐべく帰ってきました。ふらふらしていると、間もなく、当時の諏訪精工舎(現在のセイコーエプソン)から、『金属に漆が塗れないか?』とのお話があり、そんな経緯から、金属に漆を焼き付け、そのデータ取りをする仕事を、お金を頂きながら研究・開発する幸運に恵まれ、1985年漆塗り提げ時計としてセイコーから発表されました。 これが、1998年開催された際の長野オリンピック漆メダルにつながっていくのですから、世の中、まんざら捨てたもんじゃありません。 そして、2004年・2007年スイス・バーゼルフェア用としてSEIKOより発表する作品を2点漆で仕上げ、この漆蒔絵腕時計“太陽と月”の開発に至ったわけであります。 ここに来るまでの紆余曲折・・・ 何があったかは、皆様のご想像にお任せしますが、とにかく古代より時をつげてきた、“太陽と月”をテーマに二点ワンセットというのが、私の開発の大きな狙いでした。 今、考えるますと、長野オリンピック漆メダル同様、夢のような話でありましたが、『一生懸命やっていれば、誰かが助けてくれる』の言葉通り、様々な人々が応援してくれ完成しました。 私のような単なる漆職人が、自分で企画し漆を塗り蒔絵を施し完成した腕時計を身に着けることが出来ましたことは、何と幸運なことでしょう。これで、金属への漆の仕事は私の中で完結しました。 漆は、時を経て輝きを増していくようです。それは、長野オリンピックの漆メダルが、22年の時を経て実証してくれました。かつて蒔絵で描いた夕焼けにそまった山並みは、今、朝焼けの如く輝いているのです。今後.この2つの腕時計がどう変化していくのか・・・それが楽しみであります。 *写真の最後の物は、2014年にスイ・バーゼルフェアにおいてSEIKOより発表されたもので、価格は1450万円・・・私にはどう考えても手の届かない、途方もない金額でした。ベゼルは確かプラチナ・・・文字盤もプラチナ。蒔絵粉もプラチナ粉を使用し、蒔絵の磨きの際にはプラチナ粉が硬く、苦労したことを懐かしく想い出しています。 『世界の腕時計より転載』 令和2年2月 伊藤 猛